家づくりの前に考えたい「どんな毎日を過ごしたいか」

公開日:2026/06/25(木) 更新日:2026/06/25(木) 家づくりのこと
こんにちは。インテリアコーディネーターの石原紗知江です。
埼玉県深谷市を中心に、埼玉県北部や群馬県南部で家づくりのお手伝いをしています。

 

 

 

 

間取りを考える前に、これからの毎日を少し想像してみませんか?

 

どんな家に住みたいですか?

 

そう聞かれると、間取りやデザイン、

広さや設備、収納を思い浮かべる方が多いかもしれません。

 

でも、本当に大切なのは、新しい家でどんな毎日を過ごしたいかを考えること。

 

朝、目覚めた時どんな空間で目を覚ましたいか。
休日は、どこで、誰と、どんな時間を過ごしたいか。
仕事が終わって、どんな気持ちで「ただいま」と帰ってきたいか。

 

家づくりで大切なのは、ただ家を建てることではなく、これからの暮らしを少しずつ描いていくことなのかもしれません。

 

今回は間取りを考える前に少し立ち止まって、

「どんな毎日を過ごしたいか」について、一緒に考えてみたいと思います。



 

1.「どんな家がほしい?」よりも「どんな毎日を過ごしたい?」

 

家づくりを始めると、多くの方がまず間取りや外観のイメージを探し始めます。

 

SNSで見つけた素敵なキッチン。
雑誌で見た大きな吹き抜け。
人気の間取りや、おしゃれなインテリア。

 

もちろん、それらを参考にすることは悪いことではありません。

 

でも、家は写真のためにあるものではなく、毎日を過ごす場所です。

 

そうですね。想像してみましょうか。

 

朝、少し早起きをして、窓際でゆっくりコーヒーを飲む。
休日には、庭で子どもと遊んだり、植物の手入れを楽しむ。
夕食の支度をしながら、「今日こんなことがあったよ」と家族の話を聞く。
夜はリビングの照明を少し落として、静かな時間を過ごす。

 

どれも何気ない日常です。


「ちょっといい」

「なにかいい」

「ここ好きかも」そんなふと湧き上がる感覚。

 

その積み重ねが、「心地よい暮らし」に繋がっていくのだと思っています。

 

反対に、どこかで見た、どんなに素敵な間取りでも、

自分たちの過ごし方に合っていなければ、

 

「なんだか違う」

「なぜか落ち着かない」

「自分たちには合わない」と、

少しずつ使いづらさや違和感を感じてしまうことがあります。

 

だから私たちは、お客様に「どんな家がほしいですか?」とは聞きません。

「新しい家で、どんな毎日を過ごしたいですか?」と、お聞きしています。

 

家づくりに正解の間取りはありません。

 

あるのは、それぞれの家族にとっての心地よい暮らしの場です。

 

どんな家がほしいかを考える前に、どんな毎日を過ごしたいかを思い描いてみる。

その時間が、自分たちらしい家づくりの最初の一歩になるのだと思います。

 

 

 

2.理想の暮らしは、小さな日常の中にある

 

「どんな毎日を過ごしたいですか?」

 

そう聞かれると、少し難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、特別なことを考える必要はありません。

 

例えば、

朝、家族が起きてくる前に、静かなダイニングでコーヒーを飲む時間。
洗濯物を干しながら、空を見上げて季節の変化を感じること。
キッチンに立ちながら、リビングで遊ぶ子どもの姿が見えること。
休日に、窓を開けて風を感じながら、ゆっくり本を読むこと。

 

どれも、とても小さなことです。

 

でも、こうした何気ない時間が積み重なって、

「この家、なんだか心地いいな」という感覚になっていくのだと思います。

 

私は自分の家で、キッチンが一番心地いい場所だと感じています。

ここに立つと、「うん、この感じが好き」と、今でも思います。

 

春は庭に咲く花を眺め、

夏は家庭菜園で採れた野菜を味わい、

秋は色づく木々の美しさに目を留め、

冬は薪ストーブの炎を眺める。

 

そんな季節の移ろいを感じながら過ごせることが、私にとっての豊かさです。

 

家づくりでは、広さや収納の量、設備の種類など、

数字や性能について考える場面がたくさんあります。

 

もちろん、それらも大切です。

 

けれど、本当に暮らしを豊かにしてくれるのは、

数字や性能だけでは測れない日常の風景なのかもしれません。

 

毎日は特別な出来事よりも、何気ない時間の方がずっと多いものです。

 

どんな景色を見ながら朝を迎えたいか。
誰と、どんなふうに食事をしたいか。
一日の終わりに、どんな気持ちで過ごしたいか。

 

そんなことを少し想像してみる。

 

その積み重ねが、間取りやデザインを考えるときの

「自分たちらしい答え」になっていくのだと思います。



 

3.暮らしを描くことが、自分たちらしい家につながっていく

 

家づくりというと、

「リビングは何帖必要ですか?」
「収納はどのくらいあれば足りますか?」
「何LDKがいいですか?」

 

そんな質問から始まるイメージを持たれている方も多いかもしれません。

でも、私たちは最初から数字や広さをお聞きすることはありません。

 

なぜなら、数字だけで考え始めると、

「もう少し広いほうがいいかも」

「収納は多いほうが安心かも」と、

少しずつ希望が大きくなっていくことがあるからです。

 

そして、その数字や広さが本当に必要なのかを判断するのは、

実はとても難しいことでもあります。

 

だから私たちは、まずヒアリングシートをもとに、

ご家族の暮らし方をお聞きします。

 

朝はどんなふうに過ごしているのか。
休日は家で過ごすことが多いのか。
どこで家族が集まり、どんな時間を大切にしたいのか。

 

そんな毎日の過ごし方を整理していくと、

必要な広さや部屋の数は自然と見えてきます。

 

家の心地よさは、数字だけでは決まりません。

 

窓の先にどんな景色が見えるか。
どこまで視線が抜けるか。
部屋と部屋がどのようにつながっているか。

 

そうした工夫によって、実際の広さ以上に伸びやかに感じる空間をつくることもできます。

 

家づくりは、数字を積み上げることではなく、暮らしを丁寧に読み解いていくこと。

 

だからこそ、まずは「どんな毎日を送りたいか」

を考えることから始めたいと思っています。




家づくりは「どんな毎日を過ごしたいか」から考える

 

家づくりを考え始めると、

つい間取りやデザイン、広さや設備に目が向きがちです。

 

でも、本当に大切なのは、

その家でどんな毎日を送りたいのかを思い描くことなのかもしれません。

 

朝の静かな時間。
家族と囲む食卓。
窓の外に見える景色。
何気ない会話や、ゆっくり過ごす休日。

 

そんな日常の積み重ねが、心地よい暮らしになっていきます。

 

そして、その暮らしを丁寧に描いていくことで、

自分たちに必要な広さや間取りも少しずつ見えてきます。

 

家づくりは、これからの毎日を描いていくこと。

だからこそ、間取りを考える前に、少しだけ立ち止まって考えてみてください。

 

正解の間取りは、最初から決まっているものではありません。

暮らしを思い描く中で、少しずつ見えてくるものなのだと思います。

 

あなたは、新しい家で、どんな毎日を過ごしたいですか。

 

 

 

石原紗知江|インテリアコーディネーター
埼玉県深谷市を中心に、車で90分圏内(埼玉県北部・群馬県南部)で、注文住宅の家づくりや間取りのご相談を承っています。
対話を通して暮らしの動きを整理し、「片付く仕組み」と「暮らしやすい動線計画」を大切にした住まいをご提案しています。
頑張らなくても自然と整う暮らしを、設計の段階から丁寧に形にしていきます。
これから家づくりを考える中で、「自分たちの場合はどう考えればいいのだろう」と感じたときは、お気軽にご相談ください。
ご相談はまだ具体的でなくても大丈夫です。
施工エリアについても個別にご案内しております。

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