暮らしに合う間取りをつくるために最初にやること

公開日:2026/06/11(木) 更新日:2026/09/29(火) 家づくりのこと
こんにちは。インテリアコーディネーターの石原紗知江です。
埼玉県深谷市を中心に、埼玉県北部や群馬県南部で家づくりのお手伝いをしています。

 

 

 

間取りは部屋の配置ではなく、これからの暮らしを描くことから始まります

 

家づくりを始めると、多くの人が最初に間取りを考えようとします。

 

何LDKにするか。
収納はどれくらい必要か。
ランドリールームはつくるべきか。

 

もちろん、それらも大切なことです。

 

しかし、これまでシリーズ2でお伝えしてきたように、

間取りは部屋や設備を並べてつくるものではありません。

 

家事がラクになる間取りも、

使いやすい収納も、

暮らしやすい動線も、

 

その家族の暮らし方があってこそ生まれるものです。

 

つまり、本当に大切なのは図面を見ることではなく、

その前に「どんな暮らしがしたいのか」を考えること。

 

間取りは部屋の配置ではなく、

これからの暮らしを描くことから始まります。

 

今回はシリーズ2のまとめとして、

暮らしに合う間取りをつくるために

最初にやることについてお話ししたいと思います。



 

1.間取りを考える前に「暮らし」を考える

 

 

家づくりの打ち合わせが始まると、多くの人は間取りの話からスタートします。

 

リビングは何帖にしよう。
収納はどこにつくろう。
ランドリールームは必要だろうか。

 

住宅会社から提案された図面を見ながら、

部屋の広さや配置について考えることも多いでしょう。

 

しかし、本来はその順番が逆なのかもしれません。

 

なぜなら、間取りは目的ではなく、

暮らしを実現するための手段だからです。

 

例えば、「家事をラクにしたい」

という想いがあれば動線の考え方が変わります。


「家族と過ごす時間を大切にしたい」

という想いがあればリビングのあり方も変わります。


「趣味を楽しみたい」

「片付けをラクにしたい」

「将来も安心して暮らしたい」など、

 

何を大切にしたいかによって理想の間取りはまったく違ってきます。

 

家づくりを考えるとき、間取りそのものだけでなく、「どんな暮らしがしたいか」に目を向けてみることが大切です。

間取りだけを見て判断するのではなく、その家での毎日を想像してみることで、自分たちに必要なものが見えてくることがあります。

 

反対に、間取りだけを見て判断すると、

その時は良いと思っても住み始めてから違和感を感じることがあります。

 

それは、自分たちに合った間取りを考える前に、

間取りに合わせて暮らそうとしてしまうからです。

 

SNSで見た素敵な間取りや人気の設備を取り入れても、

その暮らし方が自分たちに合っているとは限りません。

 

大切なのは、間取りに合わせて暮らすことではなく、

自分たちの暮らしに合わせて間取りをつくること。

 

だからこそ、間取りを考える前に必要なのは、

自分たちがどんな毎日を送りたいのかを整理する時間なのです。

 

朝はどんなふうに過ごしたいのか。
休日はどこでくつろぎたいのか。
家事はどう分担しているのか。
子どもが成長したらどんな暮らしになるのか。

 

そんな日常を整理していくことで、

自分たちに合う間取りの輪郭が少しずつ見えてきます。

 

間取りづくりのスタート地点は図面の上ではなく、家族の暮らしの中にあるのです。

 

 

2.理想の暮らしは、家族によってちがう

 

 

家づくりを考え始めると、たくさんの情報に出会います。

 

SNSには素敵な施工事例が並び、

住宅展示場には魅力的なモデルハウスがあります。

 

すると、いつの間にか「この間取りが良さそう」

「みんなが採用しているから便利そう」と考えるようになります。

 

それだけ家づくりにはたくさんの情報があふれているということなのかもしれません。

 

もちろん、たくさんの事例を見ることは悪いことではありません。

 

ただ、その間取りが本当に自分たちの暮らしに合っているかどうかは別の話です。

 

家事を効率よく進めたいご家族もいれば、

家族との時間を大切にしたいご家族もいます。

 

趣味の時間を充実させたい人もいれば、

休日は家でゆっくり過ごしたい人もいます。

 

大切にしたいことが違えば、理想の間取りも当然変わります。

 

だからこそ、誰かと比較して理想を探す必要はありません。

 

また、どこかで見た間取りに自分たちの想いを無理に当てはめる必要もありません。

 

家づくりは、正解を探すものではなく、自分たちらしい答えを見つけるものです。

 

理想の暮らしは家族によって違います。

 

だからこそ、「どんな家に住みたいか」ではなく、

「どんな毎日を送りたいか」を考えることが、

自分たちらしい間取りへの近道になると思っています。



3.暮らしを言葉にしてみる

 

自分たちの暮らしを考えるといっても、最初から答えが見つかるとは限りません。

 

家づくりは初めてという方がほとんどですし、情報もたくさんあります。

夫婦それぞれに理想があったり、家族の意見が違ったりすることもあるでしょう。

 

そんなときは、「どんな家が欲しいか」ではなく、まずは普段の暮らしを言葉にしてみることから始めてみてください。

 

朝はどんなふうに過ごしているのか。
家事で負担に感じていることは何か。
家族それぞれが、家のどこで過ごすことが多いのか。
休日はどんな時間を大切にしたいのか。

 

一つひとつ振り返ってみると、これまで意識していなかった習慣や、自分たちが大切にしていることが見えてくることがあります。

 

すべての希望を間取りに盛り込むためではありません。

 

これからも大切にしたいこと。
変えたいこと。
なくても困らないこと。

 

それらを少しずつ整理していくことが、自分たちに合った住まいを考える手がかりになります。



暮らしが見えてくると、間取りは自然と形になっていく

 

家づくりでは、どうしても間取りや設備、デザインに目が向きがちです。

 

もちろん、それらも大切な要素です。

 

でも、本当に大切なのは、

その家でどんな毎日を過ごしたいのかを考えることではないでしょうか。

 

自分たちらしい暮らしが見えてくると、

必要な部屋や収納、

動線も少しずつ見えてきます。

 

そして、その積み重ねが自分たちに合った間取りへとつながっていきます。

 

暮らしが見えてくると、間取りは自然と形になっていく。

 

シリーズ2を通してお伝えしてきたことが、

これから家づくりを始める皆さまのヒントになれば嬉しいです。





石原紗知江|インテリアコーディネーター

 

埼玉県深谷市を中心に、車で90分圏内(埼玉県北部・群馬県南部)で家づくりのお手伝いをしています。
家族の過ごし方や家事の動き、持ち物や収納など、日々の暮らしに目を向けながら、これからの住まいについて考えています。

 

イシハラアーキテクトの施工事例や家づくりの考え方をご覧いただき、「自分たちの暮らしについて相談してみたい」と感じた方は、
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