暮らしに合う間取りをつくるために最初にやること
こんにちは。インテリアコーディネーターの石原紗知江です。
埼玉県深谷市を中心に、埼玉県北部や群馬県南部で家づくりのお手伝いをしています。

間取りは部屋の配置ではなく、これからの暮らしを描くことから始まります

家づくりを始めると、多くの人が最初に間取りを考えようとします。
何LDKにするか。
収納はどれくらい必要か。
ランドリールームはつくるべきか。
もちろん、それらも大切なことです。
しかし、これまでシリーズ2でお伝えしてきたように、
間取りは部屋や設備を並べてつくるものではありません。
家事がラクになる間取りも、
使いやすい収納も、
暮らしやすい動線も、
その家族の暮らし方があってこそ生まれるものです。
つまり、本当に大切なのは図面を見ることではなく、
その前に「どんな暮らしがしたいのか」を考えること。
間取りは部屋の配置ではなく、
これからの暮らしを描くことから始まります。
今回はシリーズ2のまとめとして、
暮らしに合う間取りをつくるために
最初にやることについてお話ししたいと思います。
1.間取りを考える前に「暮らし」を考える

家づくりの打ち合わせが始まると、多くの人は間取りの話からスタートします。
リビングは何帖にしよう。
収納はどこにつくろう。
ランドリールームは必要だろうか。
住宅会社から提案された図面を見ながら、
部屋の広さや配置について考えることも多いでしょう。
しかし、本来はその順番が逆なのかもしれません。
なぜなら、間取りは目的ではなく、
暮らしを実現するための手段だからです。
例えば、「家事をラクにしたい」
という想いがあれば動線の考え方が変わります。
「家族と過ごす時間を大切にしたい」
という想いがあればリビングのあり方も変わります。
「趣味を楽しみたい」
「片付けをラクにしたい」
「将来も安心して暮らしたい」など、
何を大切にしたいかによって理想の間取りはまったく違ってきます。
実際にこれまで多くのお客様とお話をしてきましたが、
満足度の高い家づくりをされる方ほど、
間取りそのものよりも「どんな暮らしがしたいか」をよく考えています。
反対に、間取りだけを見て判断すると、
その時は良いと思っても住み始めてから違和感を感じることがあります。
それは、自分たちに合った間取りを考える前に、
間取りに合わせて暮らそうとしてしまうからです。
SNSで見た素敵な間取りや人気の設備を取り入れても、
その暮らし方が自分たちに合っているとは限りません。
大切なのは、間取りに合わせて暮らすことではなく、
自分たちの暮らしに合わせて間取りをつくること。
だからこそ、間取りを考える前に必要なのは、
自分たちがどんな毎日を送りたいのかを整理する時間なのです。
朝はどんなふうに過ごしたいのか。
休日はどこでくつろぎたいのか。
家事はどう分担しているのか。
子どもが成長したらどんな暮らしになるのか。
そんな日常を整理していくことで、
自分たちに合う間取りの輪郭が少しずつ見えてきます。
間取りづくりのスタート地点は図面の上ではなく、家族の暮らしの中にあるのです。
2.理想の暮らしは、家族によってちがう

家づくりを考え始めると、たくさんの情報に出会います。
SNSには素敵な施工事例が並び、
住宅展示場には魅力的なモデルハウスがあります。
すると、いつの間にか「この間取りが良さそう」
「みんなが採用しているから便利そう」と考えるようになります。
それだけ家づくりにはたくさんの情報があふれているということなのかもしれません。
もちろん、たくさんの事例を見ることは悪いことではありません。
ただ、その間取りが本当に自分たちの暮らしに合っているかどうかは別の話です。
家事を効率よく進めたいご家族もいれば、
家族との時間を大切にしたいご家族もいます。
趣味の時間を充実させたい人もいれば、
休日は家でゆっくり過ごしたい人もいます。
大切にしたいことが違えば、理想の間取りも当然変わります。
だからこそ、誰かと比較して理想を探す必要はありません。
また、どこかで見た間取りに自分たちの想いを無理に当てはめる必要もありません。
家づくりは、正解を探すものではなく、自分たちらしい答えを見つけるものです。
理想の暮らしは家族によって違います。
だからこそ、「どんな家に住みたいか」ではなく、
「どんな毎日を送りたいか」を考えることが、
自分たちらしい間取りへの近道になると思っています。
3.ひとりで整理できない時は、誰かと話してみる

ここまでお話ししてきたように、
暮らしに合う間取りをつくるためには、
まず自分たちの暮らしを整理することが大切です。
とはいえ、それが意外と難しいものでもあります。
家づくりは初めてという方がほとんどですし、情報もたくさんあります。
夫婦それぞれに理想があったり、
家族の意見がまとまらなかったりすることもあるでしょう。
何となく考えていることはあっても、
それを言葉にするのは簡単ではありません。
そんな時は、一人で答えを出そうとしなくてもいいのだと思います。
誰かに話してみることで、
自分でも気づいていなかった想いや優先順位が見えてくることがあります。
実際に私たちがお客様とお話しする中でも、
「自分たちが何を大切にしたいのか整理できました」
と言っていただくことがあります。
間取りの相談というより、暮らしの相談。
図面を描く前に、まずはどんな毎日を送りたいのかを一緒に考える。
その時間が、家づくりの方向性を決める大切な一歩になることもあります。
もし今、
「何から始めればいいかわからない」
「情報が多すぎて迷っている」
「自分たちに合う家づくりを考えたい」
そんな想いがあれば、ぜひ一度お話を聞かせてください。
答えを探すのではなく、一緒に整理する時間になればと思っています。
暮らしが見えてくると、間取りは自然と形になっていく

家づくりでは、どうしても間取りや設備、デザインに目が向きがちです。
もちろん、それらも大切な要素です。
でも、本当に大切なのは、
その家でどんな毎日を過ごしたいのかを考えることではないでしょうか。
自分たちらしい暮らしが見えてくると、
必要な部屋や収納、
動線も少しずつ見えてきます。
そして、その積み重ねが自分たちに合った間取りへとつながっていきます。
暮らしが見えてくると、間取りは自然と形になっていく。
シリーズ2を通してお伝えしてきたことが、
これから家づくりを始める皆さまのヒントになれば嬉しいです。