いつも快適に暮らす

「快適に暮らす」 

冬は足元からぽかぽかと暖かく乾燥感もない、夏はじっとりした暑さを持ち込まない。家のどこにいても温度差がなく、季節を問わず不快を感じない。これが本当の「快適さ」だと私たちは考えています。そのために大切なのは、単にエアコンを増やすことではなく、家そのものの性能と設計を整えること。断熱等級7クラスの高い断熱性能、太陽や風を生かすパッシブ設計、建てる前に光熱費の目安がわかる燃費計算。さらに、計画的な換気と無理のない空調計画を組み合わせることで、「どの季節も、家じゅうがちょうどいい」を目指しています。気温や光熱費に振り回されず、暮らしの楽しみや家族との時間に、安心してエネルギーを注げること。それが私たちのつくる「快適に暮らす」ための家です。

断熱について

快適さの土台になるのが、断熱等級7クラスの断熱性能です。屋根・壁・床・窓まわりなど、熱が出入りしやすい部分を一つひとつ丁寧に検討し、断熱材の種類や厚み、サッシ・ガラスのグレードを決めていきます。カタログ上の数字だけを追うのではなく、「実際の暮らしの中で寒さ・暑さのストレスをどれだけ減らせるか」を重視しています。Ua値などの性能値と合わせて、結露リスクやメンテナンス性にも配慮しながら、長く安心して暮らせる断熱仕様を採用しています。

 

パッシブ設計について

しっかり断熱された「器」に対して、太陽の光や風の通り道を読み解いていくのがパッシブ設計です。冬は南からの陽ざしを室内の奥まで導き、床や壁にじんわりと蓄えて暖房エネルギーを減らします。夏は軒や庇、窓の位置、植栽の配置によって直射日光を上手に遮り、強い日差しと熱気を家の中に入れないようにします。ただ「明るい家」にするのではなく、まぶしさを抑えた落ち着いた光の量と、視線が抜ける窓の配置によって、一年を通して心地よく過ごせる居場所をつくります。

 

燃費計算について

性能や設計の良さを「感覚」だけで終わらせないために、私たちは**燃費計算(エネルギーシミュレーション)**を行います。断熱性能・窓性能・方位・日射取得・内部発熱などの条件を入力し、「このプランなら、冬と夏にどれくらいのエネルギーでどの程度の室温が保てるか」を事前に検討します。これにより、建てる前からおおよその光熱費のイメージをご説明できるので、「暖かさや涼しさと、電気代がどれくらいのバランスになるのか」をイメージしやすくなります。感覚だけに頼らず、数字も一緒に確認しながら計画を進められることが、住まい手の安心につながると考えています。

 

換気空調について

家の性能をきちんと発揮させるためには、換気と空調の計画が欠かせません。とくに高気密な住宅では、何もしないと室内の空気がどんどんよどんでいきます。二酸化炭素濃度、湿度が必要以上に上がったりすると、不快さにつながります。さらに、換気や湿度管理が不十分な状態が続くと、見えないところで結露やカビが発生しやすくなります。換気方式やダクトの計画に加え、小屋裏エアコン・床下エアコンなどの空調計画をセットで検討し、家全体の温度と空気環境をバランスよく整えます。断熱・気密・換気・空調をひとつの仕組みとして設計することで、一年を通して「空気も温度も、ちょうどいい」暮らしを目指します。